第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~
「質問かい?」
パッと目が合って、驚いて肩を震わす。
心の奥の深い所まで見透かされてしまいそうな強い視線に、いたたまれなくなる。
………モ、モデルって、こんなに見られるものなんだね。あんな瞳でずっと見つめられたら、心臓が持たないよぉ。
なるべく目を合わさないように、教科書にかじりつく。
私もしっかり勉強しなきゃ。集中、集中っと!
―――それから数時間が経った。
じっと見られるのも、それなりに慣れてきていた。
初めは質問するのをためらってしまっていたけど、いつのまにか世界の歴史に没頭していて、次々に沸き起こる疑問を遠慮なくぶつけていた。
ロベール先生は、的確で簡潔に質問に答えてくれる。その間も筆を持つ手を止めることはなかった。