第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~
「このキャンバスに君を、君のすべてを表現してみたいんだ」
「あの、意味がよくわからないんですけど。もしかして、私をモデルにしたいって言ってますか?」
「うん、ずっと次の絵の構想をしてきたけど、なかなかこれというものが浮かばなくて悩んでたんだ。そこへ君が現れた。とても創作意欲が湧いてきたよ」
「私、モデルなんてしたことないですし、それに、あの、身体に自信があるわけでもないし、ヌードなんて、とても無理だし………」
「ヌードなんて言ったかい?マイン先生がお望みなら脱いでくれてもかまわないけど」
ロベール先生が、クスクスと笑いながらポンポンと頭を撫でた。
「え、ええっと、絵のモデルって言ったら、普通ヌードなのかと思っちゃって」
アタフタと言い訳する。勘違いしてしまった自分が恥ずかしい~~~っ。
なんだか、おかしなところばかり見られてしまっているよね?
みっともないなあ………。
「そのままでいいよ。自然体な君の姿を描きたいんだ。ダメかな?」
「………」