第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~
「ありがとう。お礼にお昼でもどうかな。美味しいパスタのお店があるんだ」
パスタと聞いて、お腹が小さな音を立てた。
「お誘いは嬉しいんですけど。まだ採点が残ってるんで」
「そうか。クロードが言っていたけど、マイン先生は本当にガードが固いね」
「ガードが固いって!?そんなんじゃないですよ!本当に私、ロベール先生と食事に行きたいです!!」
………って、ついムキになって言ってしまったけれど、よくよく考えてみれば、すごいことを口走ってるよね!?
「社交辞令ではないと自惚れてもいいかな?」
「もちろんです!」
そう言いながら、大きく頷いている自分に、また慌てる。
そんな私に、驚くほど優しい眼差しが降り注いでいて―――。
「君を描いてみたい」
「え?」
ロベール先生の呟きに、一瞬戸惑って、聞き返す。
好奇心旺盛な少年のようにキラキラと輝きを増した瞳で見つめられて、身動きできなくなってしまいそうだ。