第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~
額からタラリと汗が流れるのを感じる。
ハンカチを出そうと、慌ててポケットを弄る。
と―――。
勢いをつけて何かが飛び出した。
え、何?………って、ヤバイッ!
ポ~~~ンッ。
気の抜けた音を響かせながら、ソレは、一瞬、宙を舞った。
それから、少し離れた床にポトンと落ちた。
あっと思った時には、すでに遅く、すぐ横に座っていた男子生徒が拾い上げてしまった。
「何コレ?」
彼は、それが何かわからないまま、大きく手を上げて掲げてみせる。
クラス中が、一斉にソレに注目してしまっている―――!!
「おおっ、スゲエの持ってるな!」
「ソレ、マイン先生の?」
「俺らがテストの時に、マイン先生はヤルこと考えてるってわけ?」
「テスト期間中は、先生も早く終わるし採点以外仕事ないもんな」
「マイン先生、やっぱ彼氏いるんだ?」
「質問~~~!昨日のテスト初日から何回ヤッたんすか?」