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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~




「おはようございます。今日はよろしくお願いします!」


トラックの運転席のドアが勢いよく開き、運送業者のお兄さんが降りてきて、帽子を取り、笑顔で元気な挨拶をする。

口の中でモゴモゴと挨拶を返し、ロベール先生とともに頭を下げる。



「荷物は、こちらでよろしいですか?」


絵を確認すると、トラックへ戻り、バタンバタンと大きな音を立てて荷台を開ける。

梱包材を持って戻ってくると、慣れた手つきで絵を包んでいく。



「これから会場に行くんだ。マイン先生は、一時間目から試験監督だよね。ソレ、預かるよ」


あ、そうか、コレ………。

行き場を失って突き出したままの拳を、差し出された手の上に重ねようとして―――。

思い直して、グッと握り締める。



「あの、これ、私からミシェルに返します」


「いや、でも」


「こういうのは、同性の方がいいと思います。まかせてください」


ロベール先生が困っているなら、力になりたい―――そう思ったのは、確かだ。

けど、それ以上に、この、何か引っかかりを感じるモヤモヤの塊をどうにかしたかった。



キンコンカンコン~ ♪



チャイムが鳴りだした。



「確認お願いします」


梱包を終えた運送業者のお兄さんが声を掛けてきた。

ロベール先生は、一瞬、そちらに目を向けたけれど、何か言いたげな様子で、また私の方に向き直った。

けれど、もう時間がない。行かないと―――。

軽く頭を下げると、スカートのポケットにソレを押し込み、急いで職員室へと向かった。







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