第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~
「そう言われても仕方ない。俺は、どのみち君のいいなりだ」
「自分自身ってのがないの?そんなんで心を掴めると思ってるの?これじゃ、また同じことを繰り返すだけよ。もう諦めたら?ロベールさんには、無理よ」
「いや、俺は諦めるつもりはない」
強い口調でそう言うと、ミシェルへと手を伸ばした。
それを振り払おうと、手をあげたミシェル―――。
わ、平手打ち!?
パシンッ。
小さな音が響き、一瞬、肩をすくめた。
けれど、よく見ると、振り上げたミシェルの手から放たれたモノは、コントロールを大きく外して、私の足元にポトリと落ちた。
………何、これ?
小さな真四角のビニール状の包みを屈んで拾いあげる。
平べったくて、中にグニャリとしたリング状のモノが入っている感触。
キャンディーかグミ?
………!!!
違うっ、嘘、コレって、まさか、コンド―――!!!
わ~~~~~~っ!!!
なんで?なんで、こんなモノがここにあるのよっっ!?
やっと、ソレが何かを察して、軽くパニックに陥る。