第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~
~洞察力~
目覚めるとすぐに身支度を整え、急いで部屋を出る。学園の玄関をくぐると、職員室とは反対方向へと歩き出していた。
ブランデン王国の事が気になって仕方なかった。図書室にだったら、何か文献があるかもしれない。
と、少し先に、ロベール先生の後ろ姿を見つけた。
昨日描きあげた絵が、すぐ横の壁に立てかけてある。
ロベール先生が立っているのは、大型車両が入れる西玄関の前だ。。
そっか、午前中搬入って言ってたもんね。
ちょうどよかった。ブランデン王国の事を聞いてみよう!
そうして、近づいていくと………。
誰かと一緒にいる―――?
ロベール先生の肩越しから、金髪で青い瞳が覗き見えた。
ミシェルだった。
「………君から言ってくれなければ、俺は、行動を起こすわけにはいかないんだよ」
「何それ?そんなのただの操り人形じゃない!!」
ロベール先生の困りきった様子の低い声。そこに、ミシェルが怒鳴り声をあげた。
うわ、ちょっと、何!?
何か………モメてる?