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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第1章 皆でお祝い♪ ゼノ様バースデー!




な、中身って………。

ゼノ様の、いつになくイタズラっぽい眼差しが、私の身体を火照らせていく………。

ゆっくりと、ゼノ様の瞳が近づいてくる。

私も、じっとゼノ様を見つめ続ける。

ドキドキと鳴り止まない鼓動が、更に早くなっていく………。

ゼノ様の吐息を唇に感じると同時に、目を閉じる。



触れ合う、唇。

優しくて、温かい。

そして………ゆっくりと、離れていく唇。

私は目を開け、ゼノ様を見つめる。




「ゼノ、様………」




ゼノ様は、首を傾け、角度を変えて、再び私の唇に軽いキスを落とす。



そして、もう1度………。



「………っん………」



甘美な刺激に、頭の中がクラクラとする。

―――ずっと、こうしていたい。

ゼノ様………。





―――あっ!






何度目かのキスの途中で、ハッと我に返る。

「あ、あの、ゼノ様!」

「物足りないか?」

「………っ!」

「それなら………」

再び、顔を近づけてくるゼノ様。

「………あ、あのっ!そうでは、なくてっ!」

私は後ずさり、ゼノ様との距離を取る。

「来ていただきたい所が、あるのですが………」

「今、か?」

そう言いながら、手を伸ばし、私の唇を指でなぞるゼノ様。



―――っ。



この、心地良い刺激に負けてしまいそう………。

私だって、もっとこうしていたいけど。

ゼノ様の誕生日パーティーの準備を、皆でしていて。

ユーリとアルバートも待ってるから―――。



「はい………。今、です」

きっぱりと、そう言いきる。

唇をなぞり続けるゼノ様の手を、惜しみがらゆっくりと取って制して―――。








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