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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第1章 皆でお祝い♪ ゼノ様バースデー!




「………お前は、何をしているのだ?」

「あ………ゼノ様………」

私は、床に転がったまま、ゼノ様を見上げる。
驚きと呆れの混じったような表情を浮かべているのを感じ取り、私は恥ずかしくて俯く。

「立てるか?」

私に手を差し伸べるゼノ様。

「ええと………はい………」

ゼノ様に応えなきゃと思いながらも、羞恥で顔を上げられず………。

「………あ、いえ………ちょっと無理、かも………」

自分1人で体勢を整えようとするも、うまくいかない。

「その格好は、どうした」

ゼノ様が、私のすぐ横にしゃがみ、顔を覗いている。

「あ、ええと………リボンが………」

ドキドキと鼓動が高まって、言葉がうまく紡げない。

「リボンが絡まって動けない?………じっとしていろ、ほどいてやる」

ゼノ様は、ふっと笑みを浮かべながら、リボンに手をかける。

「す、すみません………」

リボンをほどいていく指先が、時折優しく肌を滑っていくのを感じながら、私は俯いたまま、じっとしていた。

リボンがほどけると、ほっとすると同時に、残念な思いが湧いてきて、小さくため息をつく。





「これは?」

ゼノ様は、落ちているカードに気づき、拾い上げる。



「………『私を、召しあがれ』?」



ゼノ様は、カードに書かれているメッセージを読み上げると、驚いた表情で私を見つめ、カードを手渡す。



―――私を、召しあがれ。



カードの文字を、頭で繰り返す。

えっ………召しあがれって………。

ギュッとカードを握り締めて、ユーリの言葉を、再び思い出す。



『ゼノ様と2人っきりになる、ちょっと前に開けてね♪』



ユーリのイタズラめいた笑顔が浮かぶ―――。



………もう、ユーリったら!



「………あ、あの、それは、ユーリが………」

「そういう事か。では………中身は俺の好きにするが、かまわないな?」

「………っ!」







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