第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~
「ロベール先生は、どう思ってるんですか?」
「彼女は優秀で素晴らしく、尊敬に値する人だよ」
「それなのに、トップに立つには未熟だと感じてたんですか?」
「………どうだろう。彼女は破天荒で、常人には理解し難い面があるからね」
破天荒で理解し難い―――。
それって、ずいぶんな言いようじゃない?
リアリン学園長の見た目からは、まったく想像つかない言葉なんだけど………。
といっても、面と向かって話したのは、ほんの二、三回。ほとんど知っていることのない私には、判断不可能だよね。
どうであろうと、ジル教頭やシドは、学園長を全面的に支えていた。国が滅びるなんて、そこまで危惧する要素があったのだろうか?
もしかして、それこそ伯爵とアーサーの策略とか!?