第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~
購買で買ったチーズカツパンを食べながら、ご機嫌で採点を続ける。
マル、マル、マルッと。
初めて作ったテスト。
ロベール先生にアドバイスされて難易度を上げたにもかかわらず、生徒達の正解率はかなり高い。
皆、よく勉強してる。優秀なんだな。
感心しながら、採点に没頭していた―――。
カラリッ。
職員室のドアが静かに開き、顔を上げるとそこにはジル教頭が立っていた。
「マイン先生、まだいらしたのですね」
「はい。ジル教頭もお疲れ様です」
辺りを見回すと、残っていた先生達も大半帰ってしまって、数えるほどとなっていた。
「採点は順調ですか?」
「はい。おかげさまで。古典を初日にしていただき、ありがとうございました」
「試験日程は、さまざまな要素を考慮して組んでおります。お礼の必要はありませんよ」
ニッコリと妖艶な微笑みを浮かべるジル教頭。
なんて優しいのだろう!
―――そう思ったのは、束の間だった。