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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第35章 私立リアリン学園!~レイヴィス~ 情熱編




「ちょっとした冗談のつもりだった。そんなに怒るとは思ってもいなかった」


レイヴィスの手が、私の頬に触れそうな距離に伸びてきたので、思わず後ずさる。

ちょっとした冗談………私、またからかわれたんだ。

なんて答えていいかわからない。



「なあ、機嫌直して?」


「………」


困った顔をして頭をかいてから、ふぅと小さく息を吐くレイヴィス。



「悪かった。なかったことにして」


なかったことにして、なんて………そんな簡単に言うの?



「今日は古典だっけ?」


そう言いながら椅子に座り、鞄から教科書を取り出すと、さっさと補習の準備を始めている。



―――切り替えが早すぎない?

昨晩、私がどんな思いでこの本を読んだと思ってるんだろう―――!!

私の怒りは、最高潮に達してしまった。



バ―――ンッ!!!


勢いをつけて本を机に叩きつける。

驚いてこちらに目を向けたレイヴィスの横顔。

軽く眉をしかめていて………明らかに面倒くさい女だと思ってることが伺える。

いいもん、そう思いたいなら思えばいい!


「なかったことになんかしないし!レイヴィスが言ったんだよ?勉強してこいって」



『しっかり勉強してきて。明日、成果見せてもらうから』

昨日の言葉が、頭の中で繰り返される。







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