第35章 私立リアリン学園!~レイヴィス~ 情熱編
「太宰先輩、本を読んでる場合ですか。テストが近いですよ。勉強した方がいいかと。俺と同級生になりたいのですか?」
「ん?そういうのもいいね。そのうち、アルバートの方が先輩になる日が来るかもねえ」
「………」
ゆったりとした笑顔で、相変わらず呑気な受け答えをしている。
「またテスト明けにでも対戦しませんか。こないだは勝負がついていませんからね」
「いいね、マイン先生がどこまで上達したか見たいしねえ」
「え、私?ルールの本読んだだけだから、上達なんてしてないし!」
「そう身構えなくても、あなたにはさほど期待してませんから安心してください」
「期待してないって、失礼なっ」
アルバートに向かって、ブウッとむくれて見せる。