第35章 私立リアリン学園!~レイヴィス~ 情熱編
その日の夜―――。
宿舎に戻ってきてすぐに明日の補習用の小テスト作りに取り掛かり、気づけばもうとっくに日が暮れていた。
クゥと小さくお腹が鳴ったので、急いで仕上げて夕食に行くことにする。
立ち上がりかけて、鞄の中から四季報を取り出す。
『しっかり勉強してきて。明日、成果見せてもらうから』
レイヴィスに言われたのを思い出す。
音楽科の歴史を覚えてこいってことなのかな?
今日はちょっと時間ないんだよね。この後、明日の授業の準備もあるし。
………食事しながら、少し見ようかな。
そう思い立って、本を片手に食堂へと向かった。
食堂には、何人かの女子生徒達がおしゃべりしながら食事している。
いつもだったら、そのどこかの輪に入り、一緒に過ごすのだけど、今日は、手早く皿にいくつかの料理を盛りつけて、人のいない端の席に座る。
パクンとミートボールを口に放り込み、モグモグしながら四季報をパラリと捲る。
と―――。
は!?
バンッッ!!!
慌てて、本を閉じる。
な、何、この本!!!
………う、もう少しでミートボール吹き出すとこだったあ。