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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第35章 私立リアリン学園!~レイヴィス~ 情熱編




「そうだ、これ」


思いついたように鞄の中から一冊の本を取り出す………と、なぜかその本を一旦、鞄に戻した。

思案しているのか、ためらっているのか、不自然に一瞬、間があいた。

それから、再びさっきの本を取り出して、私の前にかざす。

黒革のカバー表紙に、金色の文字で『リアリン学園音楽科 四季報』と書かれてある。



「しっかり勉強してきて。明日、成果見せてもらうから」


「成果?」


ポンと頭に手を置かれ、髪をクシャリとされる。



「また明日」


レイヴィスは、それだけ言うと、静かに進路指導室を出ていった。



ズル………ズルズル。

全身の力が抜けていき、その場にへたり込む。

し、心臓に悪いよぉ。



こんな刺激的な補習のせいで、しばらくその場から動けなくなってしまった。







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