第35章 私立リアリン学園!~レイヴィス~ 情熱編
………ていうか、私達、ついさっき恋人同士になったんだよね?
私一人の妄想なんじゃないかとさえ思えてくる。
けど、さっきもそれ覆すように額にキスされたっけ―――。
「何考えたらそんな顔になるの?青くなったり赤くなったり百面相っての………」
「もうっ!からかうのもいいかげんにしてっ!」
照れ隠しにレイヴィスに食ってかかる。
パシンッと、左手首を掴まれた。
お互いの視線がぶつかる。
と、そのまま手を引かれて………レイヴィスの胸に飛び込む形となる。
ふわりとレイヴィスの香りに包まれる。
硬い胸―――。
「そうやってすぐムキになるとこもカワイイ」
そう言って、頭のてっぺんに吐息と共に柔らかい感触―――。
………っ!?
今のって………キス、された?それに、カワイイって………そんなストレートなほめ言葉!
もうもう、顔から火が出そうだよ~~っ!!
つうか、今、もしかして抱き合ってる!?
ギャ~~~~~~っ!!!
掴まれていた手を振りほどいて、慌てて身体を離す。
こんなに心臓バクバクなのに、対してレイヴィスは、やっぱり、いつもの落ち着き払った表情のまま!