第35章 私立リアリン学園!~レイヴィス~ 情熱編
レイヴィスの吐息を感じると、すぐに唇が重なった。
触れ合う熱と柔らかさに我を忘れそうだ。
「ふっ、あっ」
長い時間塞がれて、息があがっていく。唇と唇の隙間から息が漏れると、するりと熱い舌が入り込み、激しく絡み合う。
………て、展開が早すぎて頭がついていけない。
目の前がぼんやりしてきて、思考がどこかへ飛んでいってしまいそう―――。
「………これ以上は、マズイかな」
ゆっくりと顔が離れ、つっと、名残惜しそうに親指の腹で唇をなぞられる。
「いいんだよな?」
もう一度、顔を覗き込まれて、念を押される。
断る理由が見当たらない。そのままコクンと頷いてみせる。
「よかった」
ほっとしたのか、珍しく力の抜けた笑顔を見せるレイヴィス。
と、クルリと向きを変えると、向かいの席にストンと腰掛け、何事もなかったかのように教科書やノートを机に並べ始めた。
「今日どこから?」
いつもの真面目な表情。低い声。
え………えっ!?
あまりの変わり身の早さに、驚いて凝視してしまう。