第35章 私立リアリン学園!~レイヴィス~ 情熱編
「今日は早いね。そんな慌てて、どうし………」
「マイン、お前が好きだ」
「………!?」
一瞬、何を言われたのかわからなくて、ポカンと口を開けたままレイヴィスを見つめる。
すぐ横に回り込まれ、机と椅子の背もたれに手を置き、囲むように上から見下ろされる。
ためらいながらも斜め上へ顔を向けると、レイヴィスの前髪が頬に触れた。
近すぎるぅっ。
すごい勢いで鼓動が速くなっていく。
「そんなの………困るよ」
やっと声を絞り出す。思わず口をついたのは、否定的な言葉だった。そう言いながらも、嬉しくて頬が緩んでいってしまう。
「困ってるって顔してないけど?」
レイヴィスの手が、熱くなった頬に触れる。
「俺のことどう思ってる?」
「どうって………」
「好きだろ?」
「………っ」
熱を帯びた、まっすぐな瞳に射抜かれる―――。
「俺とつきあってほしい。返事は?」
「………」
「断る理由ないだろ。教師と生徒だからってのは却下だから」