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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第1章 皆でお祝い♪ ゼノ様バースデー!




部屋に戻ってくるとすぐに、パーティー用のドレスに着替える。

髪を整え、化粧を直す。

鏡の前で向きを変え、おかしなところはないか、確認して………。



そして………ドレッサーに置いた包みに、目を向ける。

これは、今朝、ユーリからもらった物だ。

私がすぐに開けようとすると、こう言われたのだ。



『ゼノ様と2人っきりになる、ちょっと前に開けてね♪』



そう言ってたけど………なんだろう。

朝からずっと、気になっては、いた。

………なので。

私は、好奇心の方が勝って、包みをゆっくりと開けてみる。



「あれ………リボン?」



けっこうな太さのある、長いリボンが出てきた。

これ………どう使うの?

頭の上に置いて、ひと巻きしてみる。

髪飾りに使うには、あまりにも長すぎるよね。

リボンを両手に持って、腰に巻きつけてみてみるも………。

そのまま手にクルリと巻きつけ、ついでに首にも巻いてみる。

まだまだ余裕ある長さ、だよね。



一体、何に使うんだろう………。



ドレッサーに近づき、余ったリボンをクルクルと、また体に巻きつけてみる。

空いた包みが、ハラリと床に落ちると同時に、一枚のカードが舞い落ちていった。

一緒に添えられていたのであろう。

拾い上げようとして―――。



………あれっ。



動きが止まる。

どうやら、リボンが絡まってしまったようだ。

………私ったら、何やってんだろ。

焦りながら、リボンの端を探す。

えっと………ここがこうなってるから………こっちは………。





リボンと格闘していると、急にノックの音がした。

「え………あ、あの、ちょっと待っ………キャッ!」

リボンを踏みつけてしまい、私の身体は大きく傾く。



―――ガチャリ。



その、私の声に驚いたのか、ノックの主が部屋に入って来て―――。







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