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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




「オザワセー部長が言わないから代わりに言ってる。指揮棒振り回すだけじゃなく、ちゃんと言葉で指摘してくださいよ」


レイヴィスは、表情一つ変えずに、冷静な口調。

………あの指揮者にまで意見言ってるんだよね?あの人、怒らせたらマズそうなんだけど!

オザワセー部長と呼ばれた指揮者は、こちらに背を向けたまま、じっとしている。ただ、手に持っている指揮棒がフルフルと揺れているだけだ。

何か言うだろうと、皆一様に固唾を飲んで見守っていたけれど、一向に話し出す気配がない。

………怒りに震えてるとか?



「レイヴィス、お前が入って来るまでは、うまくやっていたんだ。それなのにこんなに雰囲気悪くなって。これじゃ演奏どころじゃない」


しびれを切らしたフルート奏者の彼は、立ち上がって負けじとレイヴィスを睨む。



「やめてください。私が出遅れたから悪いんです」


あ、さっきのチェロのコ。おずおずと口を挟む。



「出たよ。女子は皆レイヴィス様の味方だからな。これだからイケメンは得だよな。普通科のヤツが、どうせお遊びで弾いてるだけなんだろ?それなのに、極め過ぎなんだよ」


「プロ目指してるくせに、お遊びで弾いてるヤツに負けてるっておかしくないか?」


「………っ」


レイヴィスの反論に、グッと言葉を詰まらせるフルートの彼。







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