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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




「今度は尾行?」


「わ………っ、グッ」


背後から急に囁き声がして、驚いて大声を出しそうになりかけた。そうしたら、伸びてきた手で口を塞がれたのだ!



「しーっ。音楽鑑賞は、静かにって教わらなかった?」


口を塞がれたまま、耳元でまた囁かれた。

コクコクと頷くと―――ゆっくりとその手が離れていった。



「レイヴィス!?」


「こんなとこで何してんの?まさか、俺のストーカー?」


「………っ、そんなんじゃないよっ」


声を潜めて言い返す。


「でも、俺の後をつけてきた」


「これを落としたから、届けに来ただけ」


ムッとして、楽譜をつきつける。


「それ、探してたとこだった………そっか、ありがと。じゃあ、ストーカーは言い過ぎだな」


「ストーカーだなんてひどすぎる。うぬぼれるのもほどほどに!」


楽譜を受け取る反対側の手に、ヴァイオリンを持っているのに気づく。



「レイヴィスも、この………」

「ココ、どうしたの?」


お互いの言葉がかぶった。

言いながら、ツンッと額を指で小突かれる。



「痛っ!」


思わず声を上げてしまい、慌てて両手で口を押さえる。







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