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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




「あのぉ、私、急いでますので」


控えめにそう切り出されて、しまったと思う。



「ごめんね、引き止めちゃって。じゃあね」


急いでいるにもかかわらず、二、三度振り返り、ペコリと頭を下げながら去って行く彼女に手を振って見送る。



いいコだなあ。

と、疑問が沸いてくる。

………チェロ持って、どこに行くんだろう?

そう思ったら、知りたくてたまらなくなった。今さっき彼女が去って行った方向へ向かってみることにする。





ひたすら長い廊下を歩いていくと、重厚な扉の前に突きあたった。

ここかな?

扉に手をかけ、恐る恐る開ける。



バ――――――――――――ッン!!!


ひゃ、え………何?

扉の隙間からものすごい音が響き渡り、思わず肩をすくめる。

あまりの音量に一瞬驚いたけれど、よく聴くと、とてもきれいな旋律が広がっている。

ためらいながらも扉を開けていく。








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