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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




キョロキョロ―――。

辺りを見回す。

う~~、完全に見失った。

玄関の方に目を向ける。帰ったのかな?けど、ゲートを通るのにあの荷物抱えてたら、IDを出すのに手間取うだろう。その間に追いついてもおかしくない。

となると、まだ校舎にいるってことかな。



少し先に階段が見える。あそこから上に行ったかもしれない。

ダッと駆け足で階段へと向かう。



ひょこりと階段の先を見上げた、その瞬間―――。

ゴツンッと鈍い音と共に、強い痛みとめまいが訪れた。





「すみませんっ」


辺りがクラクラと揺れ、朦朧とする視界の中、女のコの声が聞こえてくる………。



「いっ、痛ぁ………」


意識が飛びそうになったけれど、なんとか我に返って、ジンジンと鈍い痛みのする額に手をあてる。



「大丈夫ですか!?」


あ、やっぱり女のコの声がする………そこには、心配そうな顔つきで覗き込んでいる女子生徒が立っていた。



「うん、大丈夫、だと思う。痛いけど」


目の前の彼女は痛がっている素振りがない。つまり、お互い頭ゴッツンコしたわけではないようだ。

じゃあ、私は一体、何に頭をぶつけたのだろう―――?







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