• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




「相変わずツレナイなー」


わざとらしく悲しげな顔をしてみせるけれど、瞳は笑っている。面白いオモチャでも見るような目つきだ。

直視しづらくて、視線を泳がせる。そうだ―――レイヴィスの去った方向に目を向ける。けれど、もうすでにその姿はなかった。



「そーいえば、レイヴィスの補習してくれてるんだって?ありがと」


まるで、私の視線の先を突き止めたかのような一言―――。



「レイヴィスの補習をすることに、アーサーからお礼を言われる筋合いはないと思うんだけど?」


「そっか、そうだね………っと、そろそろ行かなきゃ。じゃーね」


屈託ない笑顔を向けて、片手を上げて去っていく。



アーサーが『ありがとう』だって。

それに、あのファイル!


『期待してるから。しっかり頼むヨ』


渡しがてら、そう言ったのだ。何を託したのだろう?何をさせようとしているの?

………気になる。







/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp