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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




~不審~





次の日―――。



ふあ………。

学園に向かう道すがら、小さくあくびをする。

昨日は寝るのが遅かった。通常の授業に加えてレイヴィスの補習の準備が増えたので、やることが満載だ。特に日本史は、一番おぼろげな江戸時代末期。一緒に一から勉強するつもりで挑んでる。



校舎に入ると、廊下の隅にレイヴィスの姿が見えた。声を掛けようと思い、歩み寄る。

けれど―――。



あれ。一緒にいるのは………アーサー?

思わず足を止める。

………何を話しているのだろう?

ちょうど、レイヴィスに青いファイルを渡しているとこだった。



「じゃ~、よろしく。期待してるから。しっかり頼むヨ」


ニッコリ笑って、ポンッとレイヴィスの肩を叩くと、すぐにこちらに歩いてきたのだ。



う、わ、どうしよ。どっか隠れる場所………なんて、あるわけないっ。



あたふたしていると、すぐにアーサーと目が合う。



「あれ、マインじゃんー。久しぶりー。なかなか逢えなくて寂しかったんだけど。元気?」


「………昨日の職員会議で逢ってるんだけど」


「そーいうのは、逢ったって言わないんだよねー。こうして、二人っきりでってこと。ね、放課後デートしよっか」


………っ、私の髪をひと房手にして、弄んでるぅ。



「ほ、補習があるから………というか、補習がなくてもデートはしないけど」


一歩後ずさりして、距離を取る。アーサーの手から、サラリと髪がこぼれ落ちていく。







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