第33章 私立リアリン学園!~アルバート~ 情熱編
子ども―――。
先ほどのリリカとの熱い行為を思い起こし、顔が火照っていく。
「アルバート?何を考えてるの?」
あどけない顔でそう聞かれる。
「リリカとの、いえ、マインとの未来です」
「あれ?リリカじゃなくて、マインなんだ?」
からかい半分に聞き返してくる。
まったく。もう俺の中では、リリカとマイン、どちらでも構わなくなっているというのに。
「じゃあさ、私がご奉仕する時は、リリカって呼ぶことにしない?」
「ご奉仕………?なっ、それは………っ!」
マインの言わんとするところを理解して、口に手をあてる。
彼女は、意外と大胆だ―――。
穏やかな笑みを浮かべるマインの髪を撫でながら、そう遠くない未来への思いは、果てしなく巡っていくのだった。