第33章 私立リアリン学園!~アルバート~ 情熱編
「確かに、欲望のままにコトを進めてしまった俺に非があるのですが、そこは、男ですので致し方ないというか。ですが、あなたは女性です。女性の身体とは、大事なものなのです。それに、あなたには、拒む権利がある。この場合、一時の感情に流されることなく拒絶するべきなのです」
「あのさ、どうもお説教されてる感が気に障るんだよね。でも、アルバートの主張はわかった。私のことを大事に想ってくれてることも。で、私の考え。女だって欲望があるんだよ?抱かれたいって本能的に思うものなんだよ。って、これ、相手は誰でもいいってワケじゃないからね?」
抱かれたいって本能的に思う―――。相手は誰でもいいってワケじゃない―――。
リリカの言葉を頭の中で繰り返す。
「つ、つまり、あなたは俺と………っ、わかりました、あなたの人生すべて請け負います。結婚しましょう!」
意を決して、宣言する。
「は?結婚?すごい飛ぶね。つうか、それって、もしかして、プロポーズ?」
「もしかしなくてもプロポーズです。もちろんOKですよね?」
「ええっと。それ、今、決めるの?」
「決めてください。一生大事にします。あなたに苦労はかけません。全身全霊であなたを愛し続けます」