第33章 私立リアリン学園!~アルバート~ 情熱編
「あなたが嫌がることは、したくありません。しっかり決めてください。でなければ、俺は自分で自分を止めようがない」
「こういうコトって、どこまでって決めてするコトなのかな?」
「それは、そうです。なにせ、結婚前ですからね。婚前交渉は、いくらなんでもマズイでしょう」
「婚前交渉!?」
「あの………っ、つまり、順序が逆だと言いたいのです。これ以上の行為は、結婚を前提としたおつきあいをしている両人でなら許されるであろうコトですが、我々は、それに該当しませんから」
「まあ、それはそうだよね」
「まずは、お互いの意思疎通が必要かと。俺は、あなたが好きですが、あなたの意思を聞いていない。あなたは、なぜ、このような行為に至ったのですか」
「んん?なぜ、このような行為に至ったかって?質問が難しいんだけど!」
「では、言い方を変えます。あなたは、俺のことが好きなのですか?」
「私が?アルバートを好きかって?んっと、そうかな。かもしれない」
明るい調子で返答されて、調子が狂う。
「かもしれない?そんな曖昧な気持ちで身体を許してしまうのですか?節操がなさ過ぎです」
「あのねえっ、こういうコトした張本人に、そんな言い方されたくないんだけど!」
プウッとふくれているリリカ。