第33章 私立リアリン学園!~アルバート~ 情熱編
「反省してます。どうか煮るなり焼くなり好きにしてください」
ああ、この言葉は、こういう時に使うのか………不思議な日本語だと思っていたが、今、まさにちょうどいい。
ふざけているわけではない。彼女から与えられる罰のなにもかもを受け入れようと覚悟を決めての思いで発したのだ。
「煮るなり焼くなりって………そんな言葉使う人って本当にいるんだあ」
リリカは、おかしそうにフフフと笑っている。
………この状況で、なぜ笑えるのだ?
先ほどのキョトン顔といい、今の笑顔といい、どうしてそんなにも表情がクルクルと変わるのだろう?
そんなことより、今は謝罪が先だ。
「もう二度とこんなことはしません、ですから………」
「どうして?」
「は?」
どうして、と聞き返されて、次の返答に戸惑う。
「もう、二度と………しないの?」
潤んだ瞳で、まっすぐに俺を見あげている。