第33章 私立リアリン学園!~アルバート~ 情熱編
クチュ、クチュ………。
激しさを増していく水音が、部屋に響き渡っていく。このイヤらしい音を俺とリリカが生み出しているのかと思うと、余計に気持ちが高まっていく。
キスとは、こんなにイイものだったのか………。
深めれば深めるほどに、貪欲に欲しくなっていく。
「ん、んんっ………」
トン、トン。
胸元を叩かれていることに気づき、唇を離してリリカを覗き込む。
「も、ダメ、苦し………」
顔を歪ませ、はぁはぁと荒い息をついているのを見て焦る。
「す、すみません。つい、夢中になってしまって。大丈夫ですか?」
フルフルと首を横に振られる。
それは、つまり、大丈夫ではないということか?
けれど、まだ足りない。彼女のこの甘い唇をもっと味わいたい。
しかし、これ以上のキスは、呼吸困難に陥らせてしまうだろう。
行き場を失った唇を、ギュッと噛みしめる。
「リリカ」
どうしようもなく切なく、その耳元で名前を囁く。
その瞬間、リリカは、ビクビクと悩まし気に身体を震わせたのだ。
な………っ、俺、今何かしたか?
今の反応。こ、これは、まさか………か、感じているのか………?
耳が感じるだと?
あ、いや、確か、耳も性感帯なのだ。というか、女性はすべてが性感帯になりうると聞いたことがある。
唇へのキスが無理でも、ココならいいだろう。