第4章 ピアノレッスン~シド~
見つめ合うと、どちらからともなくキスを交わす。
唇から、全身に広がっていく甘い痺れ。
私は、目を閉じてシドを感じる。
確かな温もり―――。
だんだんとお互いの息が、あがっていく。
離れては、また、重なる唇。
「ずっと、このまま………離さないで」
私は、自分からシドの唇に唇を重ねる。
絡み合う、舌と舌。
狂おしいくらいに、激しく、求め合う。
「………ん、………っあ」
「マイン」
私の名前を囁くシド。
こんなに間近で、聞こえる―――。
ドレスの肩紐をシュルリと外され、シドの骨ばった指が鎖骨をなぞる。
私は、シドにされるがままに………ゆっくりと胸を包まれ、優しく揉みしだかれる。
「ぅ、ん………」
やがて、シドの指が先端に触れ、親指と人差し指で摘まれる。
「ん、や………ぁ」
「や、じゃねえだろ。こういう時は、もっと、だろ」
そう言うと、私の胸の先端にむしゃぶりつき、強く吸い上げる。
「んぁ………」
熱い舌がねっとりと絡みつき、私を翻弄する。
チュクチュクと音をさせて、シドは激しく吸い続ける。
頭がクラクラとしてくる―――。
執拗に先端を舐められ、吸われたかと思うと、唇で挟まれ、引っ張られる。
「ふ、ぁ………んっ」
もう片方の胸は、シドの手の平によって、大きく形を変える。
時折、先端を刺激され、意識がとんでしまいそうなほどの快感に、全身が震える。
身体を仰け反らせると、シドが私の背中に手を添え、長椅子に横たえようとするけれど………。
「んっ、シド、それ………無理っ」
2人で座るのも、やっとなのに。
私は、慌ててシドの胸を押し返す。
「今更、場所変えてとか、言う気か?」
「そうじゃ、ない………けど、あっ、ん!」
再び口に含んだ先端に歯をたて、甘噛みされる。