第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~
なんだろう。なんだか、心の奥をギュッと掴まれたようなこの感覚―――。
どれだけ想ってくれていたのだろう。どんな思いで話してくれたのだろう。
彼の中では、とても大切で、大事な想い。それは、まっすぐでキラキラした結晶を形作っているかのようだ。
この、不器用な彼の、リリカへの恋―――。
じんわりとあったかい気持ちと愛しさでいっぱいになる。
「忘れないよ。どういう理由であれ、好きになってくれてありがとう」
泣きたくなるくらい純粋な熱い想いに心が打ち震えた。
そうして、作りものなんかじゃない、心からの笑顔を向けたのだった。
※次ページより、情熱編<R18>となります