第33章 私立リアリン学園!~アルバート~ 情熱編
アルバート 情熱編<R18>
~メイド服~
あれから数分後―――。
「どうしてこんな事に………」
ため息をつくアルバートをよそに、半ば押し切る形で強引に雑誌を開いていく。
「懐かしい~!うっわ、これ、すごいアップだよね?毛穴まで写ってそう~」
「毛穴………今さら驚くことですか?あなただって同じ物を持っているんですよね?何もここで見る必要ないはずですが」
「実家に置いてるんだよね。だから久しぶりに見たわ。超ブリブリだよね、キモッ」
「………自分に向かってキモッ、などと言う人を初めて見ました」
「だってさ、萌え萌えキュンッ♥だよ。おっかしいでしょ!?」
「他人事のように言わないでください。それが、ほんの少し前のあなたの姿です」
「それは、わかってるよ!あのねえ、恥ずかしさから、こういう言い方になってるって汲み取れないかな?」
「だったら、見なければいいでしょう」
「いや、でも見たいじゃん~」
「………どうにも理解に苦しみます」
そうは言っても、自分が載ってる雑誌を改めて見るのって、こんなに照れるものだと思わなかった。しかも、アルバートと一緒だなんて。
肩が触れ合いそうな距離にアルバートを感じる………。
ちょっと、近い、かも。