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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




ふうっと、アルバートが息をついた。

話が終盤に差し掛かったのを感じる。途中で口を挟めるような雰囲気がなく、相づちを打つ隙間もなかったから、淡々と語り続ける彼をじっと見守っていたけれど。

さっきからモヤモヤとくすぶっている感情が、塊となってこみ上げてくるのを抑えるのに必死だ。



「俺が好きなのは、リリカです。でも、マイン、あなたではない」


これが最終結末だ、と言わんばかりに堂々とそう宣言するアルバート。

それを聞いたら、もう、黙っていられなかった―――。



「ずいぶんな言いようだよね。無駄に大声?よくわからないジェスチャー?総じて幼稚だって?天使のような愛くるしさを、私からは微塵も感じないんだ?そりゃそうだよね。あれ、お仕事モードの極上な作り物の笑顔だもん。夢壊すようで悪いけど、あれが素だと思ってたんなら、かなりどうかしてるよ?」


軽くキレ気味に言い返す。



「わかってます。だからいいんです。リリカは、俺の心の中に存在していればそれでいい」


「心の中に存在って………そんなふうに思われても困るんだけど?」







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