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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




リリカは、一瞬ハッとした顔をして、また元の笑顔に戻った。



『………っ、あの、どうぞ、こちらへ!』


奥へと案内され、ピンクのソファのある席にユーリと向かい合って腰を下ろした。



『なんか………さっきから、すっごい視線、感じるけど。俺達、どっか変?』



周囲の尋常でない気配を察知して、周りを見渡しながら首を傾げているユーリ。

その途端、メイド達は、キャー、と歓声を上げる。



………俺は、振り向くのをやめておこう。背中越しに感じる、俺宛ではない視線が痛いくらいだ。



『あ、ご主人様がアイドルみたいだから、メイドの私達もドキドキしちゃってるんです!』


『え、俺が?………ふーん。そうなんだ。でも、リリカちゃんの方がもっと、ずっと、カワイイよ?』


………そんな二人の会話を聞いていたら、妙にむず痒くなってきた。



『貴様、よくも恥ずかしげもなく、そんなことが言えるな』


俺は、メガネのツルをクイッと持ち上げると、苦々しく呟いた。



『えー、だってほんとのことだもん、ね、リリカちゃん♪』


ユーリは意に介さずといった調子で更に畳み掛けている。

―――コイツは、こういうヤツだ。



その後、リリカは、俺とユーリ分け隔てなく優しくかわいく接してくれた。リリカがおいしくなあれのおまじないをかけてくれた、名前入りの萌え萌えリボンオムライチュとハッピーオレンジジューチュを堪能して、人生最高の時間を過ごしたのだった。







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