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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




そう言って、壁の時計に目を向ける。


「もう4時間目が始まります。戻った方がいいのでは?」


「4時間目は空きだから大丈夫。あ、これカインから。昼食だって」


膝の上に置いていた紙袋を差し出す。


「昼飯の事など考えていませんでした」


紙袋を受け取るとすぐに、ガサガサと中身を取り出している。



「イチゴサンド?」


「今朝、アラン=クロフォードが皆の分を作ってました。彼にもお礼を言っておきます。いろいろとありがとうございました」


軽く頭を下げ、立ち上がるとドアの方へと向かう。よっぽど私を帰らせたいのだろうか。



「ねえ、もうハッキングなんてしないよね?」


「俺だって我が身が大事です。退学になるわけにはいきませんから、無茶はするつもりはありません」


「そっか、よかった」



ホッとして、私も立ち上がる。

椅子を持ち上げると、アルバートがすぐに気づいて代わりに机の下にもどしてくれた。

机のすぐ横の本棚に目を向けると、そこには難しそうな本がギッシリと並んでいる。

政治学、データ戦略、法律用語辞典………って、すごいのばっかり。



「そういえば、競技かるたの本を貸す約束でしたね」


私がじっと本棚を見ていることに気づいたのか、視界を遮るかのように私に背を向け、本棚の前に立ちはだかる。







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