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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第4章 ピアノレッスン~シド~




絡まる、旋律。

優しく、時に激しく。



想いが、交わり合う―――。



やがて、私は、一番低音の方の鍵盤を、奏で続ける。

そして、シドは、一番高音を力強く弾いている。

パート通りに座っていたのなら、お互いの手が交差しながら弾いているであろうところだ。

それが、今は、逆になっているから。

お互い、背を向けて弾いているみたいだ。

それでも、心は向き合っている。



―――はっきりと感じる。



今なら、わかる。

この曲が、シド自身だという意味が。



シドの人生で、シドの心だって―――。







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