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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




「はぁ?お前、ほんっとにバカだろ?なんで、俺が女子宿舎なんかに忍び込まなきゃいけねんだよ!仕事で前もって遅くなるってわかってる日は、これで出入りしてんだよ。門限一分でも遅れりゃうるせえし、事前申請出すの面倒くせえからな」


「仕事?」


「カインはね、モデルなんだー」


その答えに、あまりの驚きと興奮で、目を丸くする。



「モデル!?え、嘘っ、全然知らなかった!いつから?何の雑誌?表紙とかなったりしてるの!?」


「………うるせえ。チッ、余計なこと言った」


カインがしかめ面をして、そっぽを向く。



そうか、モデルかあ。

確かにスタイルいいし、整った顔してるし………でも、そんなこと知らなかった。私が疎いだけ?





キンコンカンコン~ ♪



唐突に、チャイムが廊下に響き渡る。



「マインー、2時間目始まるよ」


「いけない!急がなきゃっ」


モデルの話、もっと聞きたかったな。

………いや、それどころじゃない!



「マイン、おい、待て」


「ん?」


カインに呼び止められて、もう一度振り向くと―――。



「わ、何?」


紙袋が宙を舞っていて、慌ててそれをキャッチする。

―――セーフ!



「それ、昼飯。アルバートに持ってってやれ」


両手に持った紙袋の中身は、柔らかそうだ。サンドイッチかな。

しっかりと抱え直して、次の授業の教室へと足早に向かった。







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