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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




「これはねー、記録に残らないから学園内で自由にできるんだ」

「え?記録に残らない?自由にできる?それって、なにかいいことあるの?」

「先公のくせに頭悪ぃな」


カインの言葉にカチンときて言い返そうとするけれど、とりあえず黙る。



「つまり、IDが必要な場所に誰にも知られず出入りできるってこと」


IDが必要な場所に誰にも知られず出入りできる………?

学園内はIDが必要だ。だけど、どこだろうと誰かに知られて困るような場所じゃないよね?



「ごめん、まだよくわからない。そのフリーパスカードをどうして私に?これをどう使えと?」

「ほんっと、鈍いな。つまり、これありゃ、男女関係なく宿舎に出入りできるってことだ」

「宿舎?」

「うん。マイン先生、メガネ君と話したいんじゃないかと思って。スマホも取りあげられてるだろうから通信手段なさそうだし」

「つまり、男子宿舎に行ってアルバートと話せってこと?私が?」

「アルバートのヤツ、多分、俺らには話さねえと思う。巻き込みたくねえとかなんとか言いそうだからな」

「マインは、なにか知ってるんだよね?」

「………」







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