• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




キンコンカンコン~ ♪



1時間目が終わって、思わず大きなため息をついてしまう。

よかった、なんとか順調だった。

一安心しながら教室を後にする。

と。



「おい、マイン」


偉そうな声に呼び止められて振り向くと、そこにはカインとノアが並んで立っていた。


「こら、カイン。先生を呼び捨てにしないっていつも言ってるでしょ」

「うるせ。そんなこと、どうでもいい」

「どうでもよくないでしょ!?まったく、いつもいつも………」

「はい、ストーップ。ねー、マイン~、いいものあげる」


ノアが私達の言い合いを阻止しながら、制服の胸ポケットから一枚のカードを取り出した。



「IDカード?」


それは、いつも見慣れた学園のIDカードだった。

一つ違う点があるとすれば、顔写真の位置に、クリクリとした目が愛らしい小動物の写真が入っている。そのすぐ下の名前の欄には、『モモ』と書かれている。


「これ、イタチかなにか?カワイイね」

「モモだ」

「モモ?」

「そー、カインのペット」

「カインのペットのIDカードォ?動物にもIDカードなんて必要なんだ?」

「バカか、テメーは」

「ちょ、バカって。先生に向かって、それはないでしょ!」

「これは、フリーパスのIDカードなんだ」

「フリーパス?」


ノアの言葉を繰り返す。







/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp