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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




そうしたら、もう、止まらなかった。



「ふざけんな!あんた達、クラスメートだよね?アルバートがそんなことする人じゃないって知ってるよね?何かの間違いだって思えないわけ?どうして信じてあげられないの!?」


そう、一気にまくしたてる。

呆気に取られて私を見つめる生徒達の視線を感じ、我に返る。



わ、どうしよ、言っちゃった、言っちゃったよぉ………。

自分で自分の言動に慌てふためいて、いたたまれない思いで立ちつくす。



そんな中―――。



「起立」


カインがおもむろに立ちあがり、声をあげる。

その声につられて、生徒達は顔を見合わせつつも起立する。



「礼!」


全員で頭を下げる。

いつもの、始まりの挨拶だ。

私も同様に頭を下げる。

―――顔を上げた時には、教室の空気はピリリとしていて、静けさが辺りに立ち込めていた。

そのおかげで、なんとか気を取り直した。

テストが近い。予定通りの範囲まで進まなければ―――焦る気持ちを払拭するように軽く頭を振り、しっかりと気持ちを切り替える。

そうして、何事もなかったかのように教科書を開き、授業を始めることができた。

ほっと安堵のため息をつきつつ、心の中でカインに感謝する。







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