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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




「ねえ、アルバートだったら、他の人のパソコンのデータを取り出すとか、できちゃう?」


何の気なしに聞いてみると―――。

アルバートは、ピクリと眉をひそめ、私の方へ向き直る。



「マイン先生、それは、ハッカーと言って、れっきとした犯罪です」


「え」


妙に険しい表情のアルバートに、少なからず焦る。ちょっと言ってみただけだったんだけど………。



「それ、下手したら刑務所行きだよ?誰のを覗きたいの?あ、俺のパソコン見たい?」

「貴様のパソコンは、くだらないものばかりだろう」

「失礼だなあ。とっときのがあるんだよ。この間、動物園に行った時に撮ったパンダの親子の動画とか」

「やっぱり」


アルバートが呆れ顔でため息をつく。



「あ、私、それ見たい。パンダの親子」

「………見たいんですか」

「見たいよ。アルバートも見たいでしょ?」

「なっ、俺は、別に」

「な~んて言って、アルだって本当は見たいくせに~」

「貴様には、言われたくない!」

「パンダは、いいから、早く終わらせてください」


ミシェルにピシャリと言われてしまい、私達は首をすくめる。



「では、ミシェル様、生徒会の方に送信しておきましたので、よろしくお願いします」


手早く作業を終えると、パソコンを鞄にしまう。

それぞれ鞄を手に四人で和室を出て、玄関へと歩き出す。







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