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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




じっと目で追っていると、私の横にちょこんと正座をし、目線が同じになった。



「ミシェルもかるた部なんだね。なんで、かるた部に入ったの?」


「かるたをするために入りました」


面倒くさそうに、そう答えるミシェル。それ以上の質問は受けつけないって感じで、視線を逸らされる。



かるたをするため、ねえ。そういう意味じゃないんだけどなあ。どうして、かるたをしたいと思ったのかを聞きたいんだけどね。

長いフワフワの金髪に青い目、真っ白な肌に赤い唇。見た目は本当に外国のお人形のようなのに、かるたって。ギャップあり過ぎでしょ!





「太宰先輩、今年度の部費の申請は、私が済ませておきましたので。アルバートは予算組みありがとう」


「会計として当然の仕事をしたまでです」


「いつも悪いね、ミシェル。こういう時、部員に生徒会役員がいると助かるねえ」


三人の会話を黙って聞いていると。

あれ?太宰さん、ミシェルのことは名前、間違えないんだね。

というか、私だけだよね?とし子さんだとか、よし子さんだとか、おかしな名前で呼ばれるのって。

つまり、私だけ名前を覚える気がないってことか?



「いえ、名ばかりでも部長を引き受けてくれただけで感謝してますから」


ニコリともしないでミシェルがそう言い放つ。名ばかりの部長、だって。いつもながら、結構言うことキツイよね。

………って、え?



「部長って!?まさか、太宰さんが部長なの?」


「ああ、どうも俺が部長のようなんだよねえ」


のんびりとした笑顔を見ていると、『名ばかりの部長』に納得だ。







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