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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




つられて、顔が赤くなってしまう。

いやいや、これって絶対、変だよね。ここで私が照れたら、見惚れてたってのが冗談にならないんだけど!



「若いっていいねえ」


「太宰先輩、ジジくさ~」


「はいはい、おしゃべり終了!かるたに集中、集中!」


ごまかすように手をパンパンと叩き、大声を上げる。





『よをうぢやまと ひとはいふなり―――よをうぢやまと ひとはいふなり―――む』



―――っ!

『む』来たっ!!!



ひと呼吸置いて発せられた最初の一文字が『む』と耳が捉えるのと同時に、『きりたちのぼる あきのゆふぐれ』の札を夢中で叩いていた。



バン―――ッ!!



「やったぁ!取った!取った、取った!!!」


大きく札を空へかざす。ピッカンと輝く一枚!



「おお」

「やりましたね」

「油断したぁ」


「嘘~~、どうしようっ!嬉しい~~~っ!!」


もうもう、嬉しくて嬉しくて飛び上がりたいくらいだよ~~~っ。

かるた楽しいっ!



『むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆふぐれ―――』



歓声にかき消され気味に、私の取った札の歌が読まれていく。



「さあ、次もバンバン取るぞぉっ」


「『む』以外の決まり字を知っている札があるのですか?」


張りきる私に、アルバートが呆れた顔つきで聞いてくる。



「ん?そんなの、あるわけないじゃん」


「では、その自信はどこから来るのですか?いや………追求するのは、やめましょう。次いきます」







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