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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




白熱したかるた取りは、後半にさしかかっていった。

気持ちが急くだけで、ユーリの動きにまるでついていけない。

未だに一枚の札も取れていないのだ。

ユーリが取った札は、着々と高さを増していることに焦りが募る。

取った枚数ではなく、自陣の札が先になくなった方が勝ちだそう。

けれど、私の陣から一枚取られる度に、ユーリ側から札を送られるので、自陣の札は増えていくばかりだ。



う、負けが見えてる………。



隣りの札をチラリと見ると、どちらの札も同じくらい………あ、若干、太宰さんの方が少ないかな?

すぐ横にいるアルバートに目を向ける。

いつにも増して真剣な鋭い瞳で、札を見つめている。

すっごい、真面目な横顔―――。



「何か言いたいことでも?」


私の視線に気づいたのか、大げさにため息をついてスマホを止める。



「え、いや、別に?こんなんで中断してなくていいよっ」


慌ててスマホを指さし、再開を促す。



「マイン先生は、アルを見てたんだ?なんで?」


「何故です?」


ユーリとアルバートに問われて。



「えっと、なんでかなあ?見惚れてたのかなあ?」


なんて、面白半分に答えてみる。



「なっ………」


と、口元を押さえて、みるみる真っ赤になってしまったアルバート。



―――うわっ、思った以上に、反応されてしまった!







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