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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




「まあまあ。せっかくだから、アルバート、手合わせ願おうかな」


「望むところです。太宰先輩」


「あ、俺もやりたい!」


ユーリが大きく手を上げる。



「やるって、何やるの?」


「マイン先生、あなたはバカですか?かるた部でやることといったら決まってるでしょう」


「………かるた?」


だよね?



「どこにやったかねえ」


びっしりと並んだ棚をあちこち開けていく太宰さん。

その横から中を覗いて見るけれど―――。

小さな段ボールの箱や、ビニール袋の束が積んであったりする。

ガムテープの山に、油性マジック、チョークなどの備品も無造作に入れられてて。

いつかの運動会か何かに使用した、スズランテープで作られたポンポンが詰め込まれていたり。

………要は、ガラクタばかりが入っている。



「あ、で、何探してるんだっけ?かるた?犬も歩けば棒にあたるってヤツだよね?」


「ブッブー、ハズレ!ほーんと、マイン先生って、おもしろいよね」


ユーリが楽しそうに笑いながら言う。



「………それは、ことわざかるたですね。通常、かるたと言えば」


「百人一首だよね!」


アルバートの言葉を遮って、言い直してやる。



「………そうです」







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