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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




どれくらい時間が経っただろう。

静かな和室の均衡が、突然、破られた。



「失礼しま~す」


勢いよく和室の戸が引かれ、元気な声が響いたのだ。

あ。

誰か来た!本当に、他に部員いた!



驚きとともに、喜び勇んで入口へと駆けていく。

と、そこに立っていたのは、ユーリだった。


「あ、やっぱり、マイン先生だ~~」


「やっぱりって?あ、それはそうと、ユーリ、かるた部員なんだね?」


「違うけど」


その答えに、がっくり肩を落とす。



「違うの?じゃあ、どうしてここに来たの?私に用事?」


「そうとも言えるかな。俺、今、入部するから。今日から部員だよ。よろしくね」


「え、入部するの?本当!?太宰さん、新入部員入ったよ!」


パッと目を輝かせて、まだ奥に座ったままの太宰さんに声をかける。と、驚いた顔をして立ち上がり、こちらに向かってゆっくり歩いてきた。



「え、太宰先輩?………まだ卒業してなかったんですか?」


「ユーリかい?君がここにいるということは………年月が経つのは早いねえ」


ん?あれ?

二人を交互に見やる。

知り合い、なんだあ。



「俺、飛び級したんです」


「そうかい。それじゃあ、一緒に卒業することになるかもねえ」


「先輩~、それ、笑えない冗談ですね」


なあんて。向かい合って、朗らかに笑っている二人。

………それ、実現しそうで、本っ当に笑えないんだけど!







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