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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




「そんなはずはないと思うけどねえ。これでも、昔は十人以上の大所帯だったもんだよ」


「昔?って、それ一体、いつですか?」


「俺が1年の頃、先輩が卒業して、また新入生が入って来て、途中で辞めていって、また辞めていって………」


のんびりと指折り数える太宰さん。

は?両手、グーになっちゃってるんだけど!



「え、え、えっ!?ちょっと待ってよ!!本当に部員いないってこと?私、太宰さん一人に呼びかけてたってこと?あの放送の意味がなかったわけ?」


「よし子先生は、せっかちだねえ。今数え終わるから待っててくれるかな?部員は俺以外にもいるから安心するといいよ」


そう言って、ニッコリしてるけど………本当なのかな。

太宰さんの人数確認なんてあてにできそうにない。

ため息つきつつ靴を脱ぎ、畳の部屋へと足を踏み入れる。そして、奥のテーブルにドサリと荷物を置き、椅子に腰掛ける。

………これって、追体験か?こうやって、放課後が過ぎていった経験が、つい最近あったばかりだよねえ。

そう思いながら、再びため息をついてしまう。

教科書を取り出して、明日の予習を始めることにする。







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