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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




午後の授業を終え手早く帰り支度を済ませると、足取りも軽く、かるた部の部室へと向かう。



カラカラカラッ。


期待を込めて引き戸を開けてみたけれど。

静かだ。

まだ誰も来ていないのかなあ。

あ、いや、いつもどおり太宰さんは、いる。

もうすでに指定の位置で正座をして、本を読んでいる姿があった。



「ねえ、太宰さん。誰か来た?」


少し驚いた顔をして、本から顔を上げてこちらを見ている。



「おや、としこ先生、久しぶりだね。誰も来てないけど誰かを待っているのかい?」


「誰かって………かるた部員だよ。放送、聞いたよね?」


「ああ、そうだったね」


「なんで誰も来ないの?」


「なんでかねえ」


「なんでかねえって………あの、部員って本当にいるの?まさかと思うけど、まさか………部員は太宰さん一人とかって、言わない、よねえ?」


………なあんか、嫌な予感がしてきた。

そういえば部員の人数を聞いてなかった!

いや、でも、部員一人なんてこと、ありえないよね?そう思いたいけど………そうだよって返事が本気で返ってきそうで怖いんだけど!







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