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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18
第4章 ピアノレッスン~シド~
「そろそろ、戻らないとね」
モー君の視線の先に目をやると、遠目にアランが立っているのが見える。
「マインと話せて良かった」
「私も」
「今度会う時は、マインとロイドの二重奏が聴けるといいんだけど」
「………それは、どうだろう」
私は、苦笑する。
去って行くモー君の後ろ姿を見送りながら、小さく深呼吸をする。
なんだか、今すぐウィスタリアに戻って、シドに逢いたくなった。
人を馬鹿にした笑い方をする、あの、ひねくれた、意地悪な。
けど、誰よりも愛しい、シドに―――。
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